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【読書感想】そして生活はつづく (文春文庫)

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自分は地上波の民放テレビ局の番組をほとんど見ません。NHK 大河ドラマの真田丸(徳川秀忠役)と、LIFE!(おもえもん・うそ太郎)で星野源さんを知ったにわかファンです。ちなみに『「逃げ恥」とか「恋ダンス」をやっている人』というのは、後から知りました。

星野源は「現代の錬金術師」?

「音楽活動や俳優活動など派手に活躍しているわりに、くだらない話やどうでもいい話が並んでいるな」と思いました。ただ下ネタまで含めたしょーもない話をネタに変えてしまうところに憧れを覚えます。

どんなに有名になって世間から持ち上げられても、人生を終えて死ぬときは一人ぼっちになってあの世に行きます。そういう意味では周りのことにとらわれず、自分自身としっかり向き合っている印象を受けました。

星野さんは社交的に見えて、かなり内向的だと思います。でも内向的でしょーもないことをとことん追究されています(というかご本人によるとそれが貴重で楽しい時間らしい)。くだらない話やどうでもいい話、いわば「路傍の石ころ」を楽曲やコントなどの芸能活動に変えてしまうところは、現代の「錬金術師」なのかもしれません。

星野源 ≒ pha ?

ところでこのエッセイを読んでいていると、星野さんと同じくしょーもない話を延々と続けている似たような人を思い出しました。それはニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法で有名なphaさんです。

phaさんも「引きこもり」や「ニート」を自称して、近著のひきこもらないでは私生活のどうでもいい話を綴っています。やはり星野さんと同じくどうでもいいことをとことんまで突き詰めています。

星野さんもphaさんも「どこがしょーもないか」をちゃんとアウトプットできる人です。引きこもりでくだらなくても、何らかの形でアウトプットできる人は、世間を喜ばせる意外なパワーを持っているのではないでしょうか?