以前、橋下徹さんが、大阪府知事と大阪市長を歴任したときに経験したことを書いた本(「沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。」)と比較しながら読みました。
目次
首長としてのあるべき姿
福岡市と大阪府・大阪市では、自治体として事情も課題も違うでしょう。ただ公選の行政職に就くことについては、高島さんも橋下徹さんも同じことを言っているような気がします。両者共におそらく自治体の首長としてのあるべき姿を語っていらっしゃると思います。
1. 選挙の存在意義
選挙はダメな人の「首」をはねるために存在する。戦国時代であれば本当に「首」を討ち取られることである。
2. 「正しい政策」は分からない
どんなに議論しても最初から「正しい政策」など分からない。首長が「よりましな政策」を「エイヤ!」で決める。
3. 公選と非公選の違い
公選職の首長は決めた政策に必ず責任をもつ。非公選の行政職員は、局長級の幹部であっても最終的な責任を取ることはできない。
4. 「インテリ」は不要
「評論家・コメンテーター」はいらない。橋下さん流に言うと必要なのは一緒に汗をかいて、泥水をすすってくれるインテリ。
選挙民の方は「憲法問答」と読み比べを
高島さんの文章はわりと穏やかで、橋下さんの文章は辛い感じがしますが、首長(元・首長)としての考え方は似通っていると思います。この記事を読んでいただいている方は、どこかの自治体で選挙権を持っている方でしょう。ぜひお二方が書かれた本を読み比べてみてください。
紹介している本は、「憲法問答」となっていますが、日本国憲法の議論だけでなく、元・大阪府知事、大阪市長としての橋下さんの行政経験がふんだんに語られています。