オードリー 二階堂樹里の最期 脳出血の原因
朝ドラ「オードリー」のポケットえりかちゃんこと二階堂樹里(井元由香さん)は、脳動静脈奇形による脳出血で亡くなります。普通なら毛細血管になるはずの細い血管が生まれつき太く、その分壁が薄いので、常日頃から血流の圧迫を受けてある日突然破れてしまうという体質をしていました。
オードリー 二階堂樹里 入院・手術を拒否
樹里は亡くなる前から、わずかながら出血が始まっており頭痛やめまいの原因となっていました。診察をしてもらった京大医学部附属病院の脳外科では、即入院して手術が必要であると言われましたが、樹里は医師の勧めを断ります。
なぜなら樹里は女優であることに拘ったからです。入院して手術を受ければ命は助かるかもしれません。しかし女優として復帰すること叶わないかもしれないとうすうす感づいていました。樹里は女優を続けられず命を全うすることよりも、若いうちにきれいに散ることの方を望んだのです。
実際に樹里の診察に付き合っていた杉本英記(堺雅人さん)は、出血の場所によっては後遺症が残る可能性があること、手術によってたとえ命は助かっても女優は続けられないことを医師から知っていたようです。
オードリー 二階堂樹里 杉本英記のアパートで息を引き取る
二階堂樹里は最後は今にも崩れそうな体調を押して「OL探偵・京都嵐山殺人事件」の撮影を続けましたが、最後は意識を失い、救急車で京大病院に運び込まれます。病院についたとき樹里は脳圧が上がりすぎていて手術をすることもできず、杉本英記のアパートで息を引き取ることになりました。
二階堂樹里が杉本英記にあてた手紙
二階堂樹里は亡くなる直前に「杉本英記様」とあてた手紙を身につけていて気がついた医師が杉本英記に渡します。
もし撮影の途中でわたしが倒れたら、血管が破れて大出血を起こしたら、病院はイヤ。病院のベッドで死ぬのはイヤ。英記のアパートで、英記に抱かれて死にたいの。たとえ意識がなくなっても、わたしを連れて帰って。短い間だったけど、二人で暮らしたあのアパートに、英記の手で連れ帰って。お願い…樹里の一生の、そして最後のお願いです。
NHKテレビ小説「オードリー 2」208ページより