三淵嘉子の弟は4人 武藤家では姉
朝ドラ「虎に翼」のヒロイン猪爪寅子(伊藤沙莉さん)のモデルとなった三淵嘉子には、4人の弟が実在しました。上から武藤一郎(いちろう)・輝彦(てるひこ)・晟造(せいぞう)・泰夫(やすお)です。
三淵嘉子は、旧姓の名前は「武藤」であり、武藤貞雄・ノブ夫妻の最初の子どもとして1914年に生まれました。つまり4人の弟たちの姉だったのです。
武藤一郎が猪爪直道のモデル 武藤泰夫が猪爪直明のモデル
この4人の弟をモデルのうち武藤一郎と武藤泰夫がそれぞれ「虎に翼」の猪爪直道(上川周作さん)と、猪爪直明(三山凌輝さん・永瀬矢紘さん)のキャラクターが登場することになっています。
三淵嘉子と猪爪寅子の姉弟の構成
ただし「虎に翼」の猪爪家では実際の武藤家の姉弟の構成が異なります。猪爪家の姉弟は上から直道・寅子・直明という設定です。実在の三淵嘉子は武藤家では最も年長の子供でありましたが、「虎に翼」の猪爪寅子は2番目の子供とされています。
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もっとも直道が寅子よりも上の兄とされているのは、モデルとなった武藤一郎が、武藤家の姉弟の中でも「しっかり者」であったという証言が残っているからかもしれません。
長男の一郎兄さんが、武藤の家では跡継ぎになるはずでした。一郎兄さんは姉の次にしっかりした人でした。長男なので、姉も一郎兄さんには一目置いていて、弟ながら頼りにしているという感じでした。
上記の引用は「三淵嘉子と家庭裁判所」という本で、三淵嘉子の末の弟である武藤泰夫が述べた言葉です。このことから猪爪家の一番上の子どもは直道という設定になったのではないでしょうか。