「善人長屋」とは町の人々がつけたあだ名で、長屋の本当の名前は「千七長屋」です。上の図は「千七長屋」の差配人・儀右衛門と店子たちの関係です。
善人長屋 ドラマ お縫(おぬい) 中田青渚さん
善人長屋の主人公。儀右衛門(ぎえもん)とお俊(おしゅん)の娘で17才。悪党が住む長屋に育ったせいか、人を一瞬で善人か悪人かを見抜くことができる。
困っている人を見るとなんとか助けてあげようとする持ち主で、父親の儀右衛門に相談を持ち込む。美人局の文吉と行動を共にすることが多い。
善人長屋 ドラマ お俊(おしゅん) 高島礼子さん
色気の漂う、お縫にっとっては頼りになる母親。お縫が持ち込むトラブルを解決するよう儀右衛門に頭を下げて頼むこともある。
善人長屋 ドラマ 儀右衛門(ぎえもん) 吉田鋼太郎さん
千七長屋の差配人。表の稼業は質屋。裏の稼業は、盗品をさばく系図買い屋(故買屋)で、お縫が持ち込むトラブルを解決するときには、解決する段取りをつける悪党のリーダー。
年齢は50才を越えて、渋さの増した容貌になごやかな笑みを浮かべると、どこからどう見ても真っ当な人物にしか見えない。
善人長屋 ドラマ 加助(かすけ) 溝端順平さん
千七長屋の店子。悪党ばかりが住む「千七長屋」で唯一の善人で裏の稼業を持たない。普段は錠前職人をしている。
はたから見ていると痛々しいほどの善人ぶりを発揮して、悪党ばかりが住む長屋の住人をたびたびピンチに追い込む。
善人長屋 ドラマ 文吉(ぶんきち) 溝口琢矢さん
千七長屋の店子。兄の唐吉と一緒に長屋に住み、表の稼業は季節物を売り歩くこと。裏の稼業は美人局で、華奢な体格を生かして「おもん」の女装をし、言い寄ってきた男性たちから金品を巻き上げること。
少年の頃、陰間茶屋(男色の男性を男性が接客する料理屋)に奉公に出されて、小瓢と呼ばれていた。
善人長屋 ドラマ 唐吉(とうきち) 蕨野友也さん
千七長屋の店子。弟の文吉と一緒に長屋に住み、表の稼業は季節物を売り歩くこと。裏の稼業は文吉と一緒に美人局をして、男性たちから金品を巻き上げること。
少年のころ、陰間茶屋に奉公に出されたが体があっという間に大きくなり、茶屋の用心棒をしていた。
善人長屋 ドラマ 庄治(しょうじ) 山崎樹範さん
千七長屋の店子。表の稼業は下駄売りだが、裏の稼業は泥棒。ひょうひょうとした男で、半造とは違って加助の人助けにも気楽に付き合う。
善人長屋 ドラマ 耕治(こうじ) 藤原颯音さん
千七長屋の店子。庄治の息子。早く独り立ちをして、父親の庄治を超える泥棒になりたいと考えるが、のちに加助に錠前職人として弟子入りする。
善人長屋 ドラマ 安太郎(やすたろう) 山田純大さん
千七長屋の店子。表の稼業は小間物売りだが、裏の稼業はスリ。
善人長屋 ドラマ お竹(おたけ) 美保純さん
千七長屋の店子。菊松の妻。表の稼業は煮豆売りで、裏の稼業は詐欺。お縫と行動することも多い。
善人長屋 ドラマ 菊松(きくまつ) 徳井優さん
千七長屋の店子。お竹の夫。表の稼業は煮豆売りで、裏の稼業は詐欺。侍から町人まで変装をして人を騙すことが得意。
善人長屋 ドラマ 半造(はんぞう) 柳沢慎吾さん
表の稼業は髪結で裏の家業は情報屋(ねたもと)。髪結床で集めた話を盗人や騙りの衆に金で売っている。根っからの善人である加助が持ち込む難題に半ば呆れながらも、情報屋として儀右衛門の依頼に忠実に応える。
善人長屋 ドラマ 梶新九郎(かじ しんくろう) 上地 雄輔さん
千七長屋の店子。上野国二万石のさる大名家の国家老をしていた父の元に生まれた元・武士。表の稼業は代書屋で、裏の稼業は贋作作り。男前のため女性のファンが多い。