「あきない世傳(せいでん) 金と銀」に登場する重要な子役は2人います。そのうちの1人が9才の幸(さち)で、2015年6月13日生まれの永瀬ゆずなさんがキャストされています。
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あきない世傳(せいでん) 金と銀の入社試験
小説版の9才の幸(さち)は「あきない世傳(せいでん) 金と銀 源流編」に登場します。生まれは摂津国津門村で生家の近くには甲山から流れる津門川が流れています。
NHKのブログ記事で9才の幸(さち)の役柄を読むと、享保の大飢饉のころに母と3才年下の妹の結を残して、大坂の天満菅原町にある五鈴屋の奉公に出されるとあります。
ですが小説を読むと、五鈴屋での奉公はすんなり決まったわけではなく、難波村から同じく奉公に上がろうとする4人の少女たちと共に「入社試験」を課されます。襦袢を汚さないように縫い付けられる「半襟」のうち、どれが最も値打ちがあるものか選べと言われます。
そのとき色や箱に書かれている数字に惑わされず、一番高価な半襟を選んだのが幸ということで、5人の少女の中で唯一、五鈴屋の女衆(おなごし)として選ばれます。
あきない世傳(せいでん) 金と銀 の女衆(おなごし)とは
もっとも女衆は別名「裏の奉公人」とも呼ばれ、男子の奉公人が才覚次第で分家を任せてもらえるところまで出世できる可能性があるのに対して、一生台所で鍋の底を磨いて生きるのが当たり前と言われていました。
9才で五鈴屋の奉公に上がった幸が、やがて女主人にまでのし上がるかが見てのお楽しみということになるでしょう。