NHK朝ドラ「ブギウギ」花田鈴子(趣里さん)の実家「はな湯」とは、大阪・十三で営業をしていた「錦湯」という銭湯がモデルになっていると考えられます。なお「はな湯」のロケ地は「寿温泉(大阪市港区)」です。
「はな湯」のモデル「錦湯」が最も成功したのは十三の地
笠置シヅ子さんの自叙伝「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記 Kindle版」によると、実家の商売であった風呂屋について笠置さんはこのように説明されています。
米騒動以来いや気が差して、(大阪の福島)付近に銭湯の売り物があったのを思い切って買って風呂屋に転向しましたが、馴れぬ商売で思わしくなく、一年ばかり曾根崎の方で足ならしをした上で、私が十歳の春から、また十三で風呂屋の再出発を企てました。このころは錦湯といっていましたが、この商売も一つところでつづかず、十三、川口、恩加島、鶴町、南田辺と転々とし、
銭湯「はな湯」の番台には、いつも #ツヤさん が座っています。
水川あさみさんいわく「番台は私のコックピット」。番台に台本や水を持ち込んで、万全の態勢で臨まれているそうです。
「はな湯」のセットも気になりますね!#ブギウギ pic.twitter.com/GEiV9oOrYk
— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) September 21, 2023
それに合わせて笠置シヅ子さんは小学生時代、毎年のように小学校を転校していたようです。
- 1年生→下福島尋常小学校(福島)
- 2年生→曾根崎尋常小学校(曾根崎)
- 3年生→神津尋常小学校(十三)
- 4年生→本田尋常小学校(川口)
- 5・6年生→南恩加島尋常小学校(恩加島)
なお笠置シヅ子さんの養父である、亀井音吉は最後は銭湯の経営をあきらめ、天王寺で理髪店を出すことにしたそうです。
「ブギウギ」に登場する親友のタイ子の存在について
NHK朝ドラ「ブギウギ」では、ヒロイン・花田鈴子の親友としてタイ子(藤間爽子さん)が登場します。小学校に転校してきた鈴子に一番最初に話しかけてきてそれ以来の親友という設定です。
【#ブギウギ 登場人物紹介💃】
タイ子:藤間爽子大阪・福島の芸者の娘。鈴子とは同じ小学校。転校してきた鈴子に最初に話しかけ、それ以来、一番の仲良し。#タイ子ちゃん pic.twitter.com/P3BTiXOcjY
— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) September 4, 2023
笠置シヅ子さんの実話に基づけば、「小学校を転校した」ということはドラマも史実も一致するかもしれません。ただ小学校の6年間の学校生活で5回も転校をしてしまうと、親の都合とはいえ、笠置シヅ子さんは小学校時代に親友を作ることは難しかったのではないでしょうか。
(参考文献)