お盆の季節になると、昔の知り合いに会うことが多くなります。
ひさしぶりに会う人と話をすると、よく「今、何(何の仕事)をやっているんですか?」と聞かれます。
最近は「ブログを書いてGoogle Adsenseから収入を…。」というふうに答えるようにしています。
語尾を濁しているの、収入と言えるほどの額ではないからです。具体的な額を言うと、月に1,500円ぐらいでしょうか。
いまどきの1,500円といえば、ファミレスで1回、食事をしたら終わりの金額でしょう。それまでと言えばそれまです。しかい今回の記事で言いたいことは、この所得は会社員時代に得ていた給料とは、所得の性格が異なるということです。
Google Adsenseはどの所得に該当するの?
- 給料→給与所得
- Google Adsenseの収入→給与所得以外の所得
給料とは、賃金・報酬・賞与など労働の対価として得られ所得です。これについては、特に説明する必要はないでしょう。
問題はGoogle Adsenseの収入の方です。Adsenseの収入は、国税庁が示している基準によると事業所得に該当するのでしょう。しかし個人的には、利子所得もしくは公的年金等による雑所得に近いと考えています。
何もしていないブログのPVが前年同月比140%
上の画像は、2012年の8月ごろから始めたブログの、2014年7月1日から31日までに計測したGoogle Analyticsのユーザーサマリーです。
青色の線が今年の月間PVの推移で、橙色の線が前年の推移です。対前年で約1.4倍の数字になっています。(1.4倍といっても14,000PV程度なので、まったく自慢できるものではありませんが)
大事なところは、このPVを稼いでいるページのほとんどが、1年や1年半やぐらい前に書いたものだということです。しかもこのブログは思うところあって、2014年の3月ぐらいから、わざと記事の更新を止めています。
要するに、何もしていないのに人を呼び込んでいるということになります。この「何もしていない」というところがポイントです。
労働サービスは保存できません
もういちど給与所得と利子所得・雑所得(公的年金)のところに戻って、その性格の違いを比較してみましょう。
- 給与所得→労働(労働サービス)の対価として得られる報酬
- 利子所得→預貯金の利子
- 雑所得(公的年金所得)→年金
これらの違いを比較すると、あることに気づきます。
- 労働サービス→保存不可
- 預貯金→保存可
- 公的年金→保存可(権利として固定される)
労働は一種のサービスなので、モノとは異なり、保存できません。労働の原資となる時間を一度使ってしまえば、消えてしまいます。自分の時間を対価にお金を得ようとすれば、その都度ゼロから作業を開始しなくてはなりません。
それに対して預貯金は、基本的に元本が消えることがありません。また年金は権利なので、消費とは次元が違います。
(もちろん上記は原則論です。労働については有給休暇や、労災保険の休業補償給付、健康保険の傷病手当金があります。預貯金や年金は物価が上昇すれば、実質的な価値は減ってしまいます。取りあえずそういう難しい話は、脇に置きましょう)
Google Adsenseが利子や年金と同じ理由
Web上で書いたブログ記事というものは、半永久的に残りますので保存ができます。保存ができるということが、労働を含めた一般的なモノやサービスとの違いです。
また、ブログの記事というものは、使えば減るものではありません。この点がブログによるAdsense収入が、利子所得や公的年金所得と同じだというところです。「My年金」が欲しい方にとっては、ブログを書いて蓄積してみるのも良いかもしれません。
もっとも、Google検索のページランクが変化したり、あるいは後に書いた記事が、読者の方の期待に答えらないようになれば、価値は消えていきますが。
そこらへんを考慮すれば、ブログによるAdsense収入は、会社の「のれん」に近いものかもしれません。ブログも「のれん」と同じく、いろいろなメンテナンスをする必要があります。
300円分の価値は消えない
そういえば、去年の今頃も「Adsenseって月いくらぐらいになるの?」と聞かれました。その時はたしか「300円」と答えていたと思います。
ということは、去年の300円分の価値は、保存されていますね。しかも前年比500%として(笑)
※所得区分は国税庁のタックスアンサーを見ながら慎重に書いていますが、真偽が確かなものではありません。気になる方は、お近くの税務署や税理士の方におたずねください。
〔参考サイト〕