今のご時世、それなりに立場のある人が公の場で発言をするときに、「女だから」「男だから」を何かの枕詞にすることはタブーでしょう。もしこれらの使い方を間違うと、社会的に抹殺されかねないでしょう。
だが橘玲さんの「女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書)」によると実際には科学的に「女脳」と「男脳」は存在するとのことです。
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小中学生向けの性教育の教材として最適な本
自分で裏をとっているわけではないので、書かれていることが全て正しいと言うことはできません。ただ大人のお約束ごととして口にして憚れることを学術的なデータに基づいて1つ1つ説明する姿勢については、小説家としての心意気を感じることはできます。
読み進めると「女脳」と「男脳」の違いだけでなく、「プロの物書き」のなんたるかを学ぶことができるでしょう。
この本は小・中学生に向けて保健体育(性教育)の副読本として使えると思います。ただし、どんなに陳情しても今の文部科学省や教育委員会ではおそらく採用しないでしょうが。
生徒に行き届かないかもしれませんが、親御さんや学校現場で先生をやっている人にはぜひお勧めしたい一冊です。