2020年4月4日木曜日の午後11時から午前0時までの間にNHK Eテレで、ETV特集 「緊急連続対談 パンデミック後の世界(1)」が放送されます。また4月4日木曜日に放送される同番組は4月9日木曜日午前0時から午前1時までの間に再放送されます。
次回のETV特集は「緊急対談 パンデミック後の世界」大きなチャレンジをつきつけられた人類。パンデミックは世界をどう変えるのか。感染症の歴史から何を学ぶのか。混迷の先を見通す知恵を探る。4/4(土)Eテレ23時。 #磯田道史 #ヤマザキマリ #山本太郎教授 #河岡義裕教授
— NHK「ETV特集」公式 (@nhk_Etoku) March 29, 2020
新型コロナウイルス感染症の感染拡大について
新型コロナウイルス感染症は世界中を恐怖とショックに陥れています。今は重症患者や重篤患者のケアとさらなる感染拡大の防止のために、医療従事者の方々が粉骨砕身の努力が尽くされている状況です。
本日の大阪の陽性者数は20名、1日としては過去最高数です。また、陽性者率(検査件数に対する陽性割合)もこれまでは約5%〜7%でしたが、本日は14%。さらに感染源不明の陽性者数も18名で過去最高です。府民の皆様は、今週末の不要不急の外出をお控え頂きますようお願いします。 https://t.co/iYCUzATeCn
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) March 27, 2020
感染拡大がいつ収束に向かうか全く分からない状況で次に問題となることは経済です。私が住んでいる大阪府でも、吉村知事から2020年3月28日と29日に外出自粛を要請するツイートが投稿されました。
新型コロナウイルス感染症と「パンデミック後の世界」
医学者と経済学者が鋭く対立する社会情勢において、そのうち政治家は決して玉虫色にはならない苦渋の判断を迫られるでしょう。その判断が「合理的に正しかった」とか「倫理にもとる行為だった」などの評価は、50年後や100年後などの後世の歴史学者が冷静に行うでしょう。
2020年4月の時点で「パンデミック後の世界」を論じることは、やや拙速なような気もします。ただ中世ヨーロッパで流行った黒死病(ペスト)のように、流行前と流行後で社会がガラッと変わった例もあります(中世ヨーロッパではあまりにも人が減少しすぎて、下級階層の労働力が極めて貴重な資源となった)。
個人的には磯田道史先生を初めてとした当代一流の歴史学者の方々が考える、「パンデミック後の世界」も怖いもの見たさで視聴しようかと思っています。健康と時間に余裕のある方も、4月4日の本放送か4月9日の再放送を見ておいた方が良いでしょう。