【読書感想】働くおっぱい

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タイトルは「働くおっぱい」。著者は「紗倉まな」。職業は「AV女優」。それぞれのキーワードからして色眼鏡で見られがちなことについて、正面からスポットをあてた本です。

ただスポットをあてて追究すればするほど紗倉さんのに心と体に深く分け入ることになり、読者は紗倉さんの内面を共有することになります。最終的には「とある20代の女性は働くことについてこのように考えている」というところまで行きつくことになるでしょう。

目次

紗倉まなさん ≒ 壇蜜さん

「働くおっぱい」はセクシーに見えて実はセクシーではない「壇蜜日記 (文春文庫)」とよく似ているように感じます。壇蜜さんも男性ばかりがついてくるようなイメージがあるかもしれません。ところがどっこい「壇蜜日記」を読んでいると、男女問わずついていきたくなる雰囲気が漂ってきます。

紗倉まなさんも壇蜜さんと同じようなオーラをまとっているように感じます。目の前の物事について真剣で、真剣になってしまったら隠しごとがなくなってしまうという点が共通しているようなので。

紗倉まなさんが「えろ屋」を引退したら

ある仕事において「●●屋」と自称・他称されることは、何か1つの物事について真剣に向き合っている専門家ということになります。紗倉さんの場合、Twitterのプロフィールで自称されているように、まさに「えろ屋」という称号がぴったりです。

そんな紗倉さんもいつかはAV女優を引退するでしょう。紗倉さんが「えろ屋」をたたんだら、陸上・水泳などの運動を一人もくもくとこなしているような気がします。なぜならどちらの運動も運動をしている最中は、自分の心と体に向き合うことが欠かせないからです。

紗倉さんは「紗倉まな」という源氏名がなくなり市井の人に戻っても、常に自分の心と体に向き合っているではないでしょうか。

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