つい最近になってWordPressが推奨するPHPのバージョンは、7.2以上であることに気がつきました。それまでは7.0の環境を使っていました。今回の記事では以前さくらのVPSにインストールしたPHPを7.0から7.2のマイナーバージョンにアップデートする方法についてご説明します。
PHPのマイナーアップデート
マイナーアップデートといっても方法は簡単です。以下で説明するコマンドを実行してください。
現在のマイナーバージョンを確認する
# php -v PHP 7.0.32 (cli) (built: Sep 11 2018 13:20:19) ( NTS ) Copyright (c) 1997-2017 The PHP Group
念のために今のPHPのバージョンを確認しておきましょう。今回の例ではPHP7.0.32を基準とします。
yumを最新にする
# yum update
CentOS7の中でパッケージングされているソフトウェア全体を最新のものにします。
remi-enterprise.repoの取得
# rpm –import http://rpms.famillecollet.com/RPM-GPG-KEY-remi # cd /etc/yum.repos.d # wget http://rpms.famillecollet.com/remi-enterprise.repo
remiの基本パッケージに含まれていない、remi-enterprise.repoを新しく取得します。すでにremiレポジトリを取得している場合は1番目と3番目のコマンドは不要です。
なお上記の画像は画像はwgetコマンドを使って、remi-enterprise.repoを取得したときのyum.repos.dディレクトリの内容一覧です。
remiレポジトリのアップデート
# yum --enablerepo=remi update
yumコマンドを実行してremiレポジトリを最新のものにします。
PHP7.xの再インストール
# yum install --enablerepo=remi,remi-php72 php php-devel php-mbstring php-pdo php-gd php-mysqlnd # php -v PHP 7.2.13 (cli)
最後にyumコマンドを使って最新のremiレポジトリからPHP7.2をインストールします。また拡張モジュールについては、すでに自分が使っている既存の機能を引き継ぎます。
PHPの設定ファイルについて
# vi /etc/php.ini
なおPHPの設定ファイル(php.ini)を確認すると、最初にインストールした直後に設定した内容がそのまま引き継がれていました。セキュリティアップデートによって、php.iniを再設定する必要はないと考えられます。
セキュリティアップデートとほとんど同じ
今回の記事で紹介したPHP7.0から7.2へのマイナーアップデートは、以前に書いた記事で紹介したセキュリティアップデートの方法とほとんど同じです。PHPのアップデートについて興味がある方はご参考までにどうぞ。