前回の記事では「さくらのVPS 512MBプラン」を「さくらのVPS 2GBプラン」に変更する方法をご説明しました。今回の記事ではスケールアップした後に、各種指標がどのように変わったのかを紹介します。以降で説明する測定値は、7月18日(水)19:30から7月20日(金)12:00までの変化を表します。
GoogleとMuninの変化を確認
まず下記の4つの値について変化を確認しましょう。
- Google Analytics
- Google Adsense
- Munin Memory usage
- Munin Swap in/out
Google AnalyticsにおけるPV
スマホで読まれるような記事全般について、10%程度のPVが増えたような気がします。スケールアップして数日しか経過していないため、はっきりしたことは分かりません。あくまで個人的な主観です。
Google Adsenseにおける見積もり収益
Google Adsenseについて、1日あたりの見積もり収益などについて目立った変化はないと思います。
MuninのMemory usage
7月18日(水)19:30ごろを境にメモリの容量が増えた様子が分かります。”unused(黄緑)”の領域が2.0GBの水準まで達し、”swap(赤)”として示される仮想メモリを使わないようになったことが分かります。
Swap in/out
Swap in/outとは実際のメモリと仮想メモリの間で、どれぐらい容量を交換しているかを示す値です。値の振れ幅が大きいほど実際のメモリと仮想メモリの間で交換している量が大きくなります。”Memory usage”とう同じく実際のメモリがどれぐらい逼迫しているかを測定できます。
「さくらのVPS 512MB」プランから「さくらのVPS 2GB」プランにスケールアップしたことで、両者の振れ幅はほとんどなくなったことが伺えます。
PageSpeed Insightsの評価
サーバーのスケールアップ前の「サーバーの応答時間」は、モバイル・PCともに0.78秒程度でした。スケールアップをすることで「サーバーの応答時間」は両者ともに0.4秒程度まで速度が向上しました
モバイルの評価
PCの評価
上記の画像は、サーバーをスケールアップした後にPage Insightsによる評価をスクリーンショットとして撮ったものです。サーバーのスケールアップ前と比べてモバイルで7ポイント、PCで1ポイントの評価が上がりました。
ちなみにPageSpeed Insightsでは「サーバーの応答時間」を200m秒(0.2秒)以下にすることが推奨されています。上述したMuninの画像では、cashやslab_cashといった項目が大きくメモリを使用している状況が伺えますので、「サーバーの応答時間」についてまだ改善の余地があると考えられます。その4に続きます。