「ゼニが取れる文章とはこういうことを言うのか!」。読み終わって思わず感心しました。紙媒体で販売するだけでなくWebメディアでも公開して「投げ銭してもらったらええやん」と突っ込みましたが、もうすでにされていましたか(笑)
初心者ブロガー必見の文章テクニック
大江さんの文章を読んで、「ゼニが取れる」と自分が思った理由は2つあります。
- 1つの文が短い
- 具象名詞や固有名詞が多用されている
1つの文が短い
いまどき通勤時間帯の電車を見渡すと、紙の新聞を読んでいる人は少なくなっていませんか?その代わり、みなさんはスマホをくりくりといじってますよね。横幅が限られたスマホでは、単文や2つぐらいまでの複文で構成されている文章が読みやすいと考えられます。
こんにちは、ぴーすです。ラジオ登板情報です。お耳逃しなく。
この引用文は2018年7月12日にnoteで公開されたぴの耳より追加情報 (7/12) ラジオ登板スケジュールです!からとらせていただきました。これこそ「1つの文が短い文章」の典型例です。
具象名詞や固有名詞が多用されている
- 「ハンバーガー」
- 「地下鉄」
- 「NY」
- 「ブルックリン」
大江さんの文章は、誰でも容易に想像できる具象名詞と固有名詞が頻繁に掛け合わされています。「いま自分は何を見ているのか?」、「どこに向かって歩いているのか」。読み手はどこのページを開いても、常に大江さんの目線を確認することができます。
ニューヨークのブルックリン地区を「観光したい」、あるいは「住んでみたい」と考えている人にとって、大江さんの文章(記事)は重宝する「情報」になるではないでしょうか?個人的な推測ではありますが、大江さんのような具体的な文章はGoogle検索とも相性が良いように感じます。
ライティングスタイルもお見逃しなく
ブログを長く続けるコツは、書いている本人がとにかく楽しむことです。
アメリカ生活が9年目に入って僕の舌にも変化が出始める。あんなに毛嫌いしていたアメリカの食べ物ががそうでもなくなり、おいしいハンバーガーやステーキに、逆に飢えるようなことが増えてきたのだ。皿を傾けて、盛りつけられた肉に肉汁をかける瞬間のスリル。ミディアムレアに焼いた肉の中からにじみ出る旨味、深み。それはまるでジャズのフレーズをひとつひとつ覚えるがごとく、自分の体の中で日常の味となってゆっくりと根付き、汗になるサイクルを繰り返し始めていた。
嫌いなものも嫌いでなくなったことさえネタにして書く姿勢は、長く文章を書き続けるコツの1つであると思います。大江さんはハンバーガーやステーキを音楽のネタにしていますが、文章としても利用されています。
「ブログを書きたいけどどうやって文章を書いたらいいのか分からん!」と思った初心者ブロガーのみなさん。ぜひ大江千里さんの「ブルックリンでジャズを耕す」を一読してみましょう。