前回の設定までで、とりあえずサーバーに関する一般的なセキュリティの設定を行うことができました。これからはApache、MySQL、PHP、WordPressなどのミドルウェアやアプリケーションを設定、インストールすることになります。
目次
従来までのSSH接続
ただミドルウェアやアプリケーションのインストールや設定は、常にSSH接続でリモートサーバーの内部に入ったのちに行います。その際は必ず、次のコマンドをクライアントPCで実行する必要があります。
$ ssh -p YOURPORTNUMBER -i ~/.ssh/id_rsa_hoge yourusername@IP.ADD.RE.SS
リモートサーバーにログインするためには、sshコマンドの後に-p(ポート番号)、-i(秘密鍵の場所とファイル名)、接続先のIPアドレスを必要です。はっきり言ってこのコマンドを打つことは面倒くさいでしょう。
簡易的なSSH接続
そこでSSH接続に関する情報をクライアンPCで保存しておき、リモートサーバーに接続するときは必要最低限の記述で接続できるようにします。
設定ファイルの準備
$ cd ~/.ssh $ vi config
まずクライアントPC側でその3の記事で作成した公開鍵・秘密鍵で作成した.sshディレクトリに移動して、configという名前のファイルを作成します。
設定ファイルに記述する内容
Host hoge HostName IP.ADD.RE.SS Port YOURPORTNUMBER User yourusername IdentityFile ~/.ssh/id_rsa_hoge
configファイルに記述する内容は、上記の通りです。先頭のホスト名(Host)は、任意の名前で構いません。その他の箇所については、冒頭で示した、SSH接続の情報を入力してください。必要な情報が入力できましたら保存します。
SSH接続の確認
$ ssh hoge
保存ができましたら、上記のコマンドを実行しましょう。sshコマンドと任意で設定したホスト名だけで、指定した条件でリモートサーバーに接続することができます。決して派手な大技ではありませんが、これから頻繁に行うSSH接続がかなり楽になるでしょう。
次回の記事ではWebサーバー(Apache)の設定についてご紹介します。